No.013
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Scene10
Alive






【 数日後 】





病室。

イスに座ったまま寝ているマキ。

そこへめぐが現れる。
めぐに気づき起きるマキ。


マキ
------めぐちゃん?

めぐ
さっき看護婦さんに聞いたよ。また、脳波が消えちゃったんだって。

マキ
そうだけど。でも、-----どうして?

めぐ
どうして、ココに居るんだと思う?

マキ
-----しずくに聞いたの?

めぐ
しずくちゃん、お店辞めちゃったよ。今、ママと私で大変なんだから。

マキ
じゃあ、どうして?

すっと、ベッド起きあがる助六。

助六
ふぅーっ。(のびる)

マキ&めぐ
------!!

助六
・・・・・あ。

マキ
スケ!

助六
え?

マキ
スケ・・・・・・。

ゆっくりと近づき、助六を抱きしめるマキ。

マキ
スケ、ゴメンね、もう、大丈夫だから、心配しないで。

助六
え?いや、オレさ。

マキ
とりあえず今、看護婦さん呼ぶね。

助六
わお!あの看護婦は呼ばないでくれよ。

マキ
わかった。今お医者さんを呼んでくるから。

助六
ノノノー!そう言う意味じゃねーよ!

マキ
めぐちゃん、ちょっと待っててね。

助六
わっと?

めぐ
なんだ、また起きちゃったんだ。良かったね・・・。

マキ
めぐちゃん?どうしたの?

めぐ
ずっと、あんたのそばで見てたのよ。(ナイフを出す)

マキ
え?

助六
ヘイめぐ、お前、ここで何やってんだ?

めぐ
何で、あんただけ生き返るのよ。何であんた達だけに幸せがやってくるのよ。

マキ
スケ?めぐちゃんの事-----

助六
めぐ、何でここに・・・・・。

めぐ
あんたを殺しに来たのよ。ずっと待ってたのよ。この女のそばでさ。いつか目が覚めるのを待ってたの・・・・・・。

マキ
な、何を言ってるの?

めぐ
わからないの?3ヶ月前に屋台を襲って逃げたのが私!その時の事故で死んだのが私の彼氏なの!

マキ
めぐちゃん!?

助六
めぐ、ちょっと待て!

めぐ
気安く名前を呼ばないで!!ブービーはあなたのせいで死んだの。
何にも悪いこと何てしてないのに、みんなが彼のことだまして、いっぱい借金作らせて、ブービーは才能あったのに、世に出る前に、死んじゃった。
ずっと、待ってた。ずっと待ってた!死に損なったあんたのオトコを殺してやるのを!

助六
おい、ちょ、ちょっと待てって言ってんじゃん。

マキ
止めて!

めぐ
止めてって、言われて止められるわけないでしょ!

助六にナイフを刺すめぐ。

めぐ
なんであんただけ、生きてるのよ。早く、ちゃんと死になさいよ・・・。

助六
------ごめんな。オレが情けないばっかりに。

めぐ
何言ってんのよ?

助六
めぐ、オレだ。今のこのオトコの中身は、オレなんだってば。ベイベわかんねぇのか?オレの、ソウルは・・・、

めぐ
クールだYO------ブービー?

助六
ヘイめぐ。オレは、もう死んでんだ。めぐに伝えたいという意識が助六の体を借りてるだけなんだ。
聞いてくれ、めぐ。めぐには、めぐの時間がもう流れている。オレはもういないんだ。今を生きてくれ。

めぐ
ブービー・・・・私ね、ど、どうすればいいかわからなかったの。いきなり一人になっちゃって。いっぱい借金取りが来て、ブービーが死んじゃって。

助六
死ぬことは、全て偶然なんだ。誰のせいでもない。誰を恨んでもしょうがない。運悪く、オレは偶然死んだだけ。もう、コレは、どうしようもない。

めぐ
ブービー・・・ブービー・・・・。

助六
マキさん、あんたにも一言いっておく。

マキ
な、何?

助六
スケの脳は反応無いかもしれないけどちゃんと生きている。眠っちまっただけなんだ。ちゃんとこの頭ン中には意識が詰まってる。スケはちゃんと生きてるんだ。

マキ
----ホント?

助六
だから、待っててやってくれ。あいつは寂しがり屋なんだ。あんたがどんなに変わっちまっても構わない。頼むから待っててやってくれ。

マキ
うん、----わかった。

助六
めぐ、オレはもう消える。オレの意識もココまでだ。

めぐ
ブービー、いや・・・。

助六
<めぐ----。

めぐ
ブービー・・・・何?

助六
ほら、いつもみたいにさ、めぐ---- 。

微笑みながら倒れる助六。

ブービーの魂が抜け出す。


めぐ
!-----。(声にならない悲痛な叫び)

めぐが失神する。

マキ
めぐちゃん!

めぐを受け止めるブービーの魂。


-----暗転


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