No.013
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Scene01
目覚め




【数時間後】




部屋の隅で小さくなり、アタマを抱えている助六。

看護婦が現れる。


看護婦
エンジンぶるぶるぜっこーちょー、あーしをあーげて・・・うふふ♪

助六
あぁ、あいつ、また来たよ。

看護婦
あーあ、死んでるし。

助六
おいおい生きてるから。ほれ、それちゃんとピコーんて鳴ってるだろ。

看護婦
おし、いつもの行っとくかー?

助六
いや、それいいって、意味ないから。

看護婦
ちょりーっす!(ベッドにむかってエルボーを食らわせる)

助六
それ使い方違うだろ・・・

看護婦
----今日もダメかぁ。うちのショック療法、そろそろ効いてくれてもいいはずなんだけどなぁ。

助六
効くわけないだろ。

看護婦
あーあ、早くこのベッドあっかねーかなー。

助六
え?それどういう意味?。

看護婦
あれ?ちょっと、脳波やばくなーい?

助六
え?え?やばいの??ど、ドコが?

看護婦
やばい。まぢやばい。これ成功じゃん?

助六
成功?!

看護婦
まぢでうちのショック療法成功じゃん?ちぇんちぇーい!ちょっと、来てくださーい!!

部屋を去る看護婦。

助六
え?ドコがどうやばいの?キミの方が看護婦としてかなりやばいんだけど。おーい、ちょっと、しっかりしろよ、オレ!寿助六!お前が死んだらオレ、カラダが無くなるだろ!!

後ろにブービーが立っている。

ブービー
グッドあふたぬーん、ボーイ。

助六
え?外人?

ブービー
へいへいへい、この生粋の名古屋人つかまえてそれ聞いちゃう?
そりゃグローバルでアンビリーバブルな視点を持った、ワンダフルでスペシャルなラッパー、グレイトフル・ブービーとはオレの事だけどよぉ。

助六
ブービー?

ブービー
マイネイムイズ、ブービー。
実はパンピー。
名古屋のすみっこ緑区育ち。
太ったヤツは大体友達。
メタボは世界の共通GO!
--------ユアターン。

助六
え?

ブービー
わっ、ちゅあ、ねーむ?

助六
・・・オレは助六。

ブービー
甥っこ小六。

助六
中卒、ラーメン修行を10年。

ブービー
昼食、ラーメン大好きっちゅねん。

助六
寿ラーメン屋台を開店、目指すは世界のラーメン屋!!

ブービー
ヘイヘイヘイ、超クールじゃねぇかスケロック!

助六
お前今関係無いこと挟んだだろ。何だよ昼食、ラーメン大好きって。

ブービー
ランチにラーメンは最高だベイベ。ヘイスケロック、今日からオレたちブラザーだ!

助六
あ、あぁ、どうも。

ブービー
わっと?このベッド、スケロックのじゃないのか?ユーのベッドに誰か寝てるじゃないかYO。

助六
いや、それはその、なんて言うか。

ブービー
わぉ!キミ双子?超クールじゃん。彼はスケパンク?スケメタル?まさかスケヒップホップ?

助六
いや、その、違うんだよ。まぁ、双子みたいな感じだけど、正直それはオレそのものって感じで。あれ?オレが見えるの?

ブービー
オフコース。・・・え?あれ?オレも見えるの?

助六
おい、なぁ、教えてくれよ。一体コレどういう事なんだよ。昨日目が覚めたら、こんななっててさ、全然覚えが無いんだよ。何でオレはこの病院にいて、カラダから飛び出してるんだよ?

ブービー
YOYOYO。いきなりイロイロ言われても、オレもわからねぇよ。大体スケロックに会うのは今が初めてだろ。

助六
なぁブービー。オレを、そこのカラダに戻してくれよ。お前、霊能者ってヤツなんだろ。

ブービー
YOYO、オレはラッパー、グレイトフル・ブービー。霊能力なんてねぇよ。

助六
何でだよ。だってオレの事、見えてんだろ。看護婦の子、オレの事全然見えてなかったぞ。

ブービー
それならあの子、オレの事も見えてないぜ。

助六
へ?

ブービー
-----オレ、ずっと、新手の嫌がらせかと思ったよ。誰もオレの事、気づいてくれなくて。

助六
そ、そうなの?

ブービー
すん・・・すん・・・ありがとうスケロック。オレの事、見つけてくれて。寂しかったよ----。

助六
なぁブービー、オレさ、思うんだけど、コレ今いわゆる幽体離脱って状態なんだよな。

ブービー
まぁ多分。そこにカラダがあるもんな。

助六
ブービーもそうなの?

ブービー
そういやオレは自分のカラダ見たこと無いなぁ。

助六
ないの?

ブービー
ナッシング!あ、くれる?

助六
あげない。

ブービー
ダイエットも出来て一石二鳥なんだけど。
わおコレ超クールなアイディアだベイベ?

助六
ちょっと待って。ブービーて、もしかして、本格的な、--------幽霊じゃないの?

ブービー
ゆゆゆ、幽霊?どどど、ドコに!?

助六
・・・・。(ブービーを指さす)

ブービー
わっつ、ハプン!?

助六
寄るなお化け。

ブービー
スケロックだってお化け!

助六
違うね、オレのカラダはそこにあるもん。

ブービー
ならオレがもらってやるYO。

助六
ダメダメダメ・・・・お、重い・・・・。

ベッド上の助六の体に入ろうとするブービー。
それを阻止しようとする助六。


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