No.012
[A day in the Life]


Episode∞
[kazari*私の真実]





【2027年4月29日】




【私が生きる世界】





ミミズク&テッペエ(声)
ミドリ!ミドリ!!

殿山病院の一室。

ベッドを囲む、20年後のミミズクとテッペエ。


カザリ(声)
え?お父さん、お母さん。あれ?私がベッドにいる。

ミミズク
ごめんなさい。私がちゃんと、ミドリの事を見ていないからこんな事に。ごめんねミドリちゃん、ごめんね----

テッペエ
---大丈夫だ、今私が17年ぶりにリコーダーの封印を解いて、ミドリを目覚めさせてやる!

ミミズク
でも・・・ミドリちゃん、どうして・・・こんな事を・・・。

カザリ(声)
お父さん、お母さん、ごめんなさい。私、そんなつもりはなかったのに----。
あれ?お父さんて、よく見たらリコーダーのフラれた人だ。お母さんは、ヒステリーのミミズク!え?あの2人が、お父さんとお母さんだった?お母さん、何であの時に若旦那を逃がしちゃったのヨォ。

テッペエ
---ピプー。ミドリちゃーん起きろぉ。

と、ユキヒコがやってくる。

ユキヒコ
すいません、ココ病院なので、リコーダーはちょっと。

テッペエ
---あぁ、すいません。くそぉ、今でも、うえるつがいれば。

ミミズク
先生、ミドリは大丈夫なんですか?

ユキヒコ
ご安心下さい。幸いながら、コロッケ屋のご主人の発見が早かったものですから命に別状はありません。
多量に水を飲んでしまったのと、ショックによる昏睡状態が続いておりましたが、すでに回復しています。意識が戻るのも時間の問題だと思います。

ミミズク
ありがとうございます、ありがとうございます。

テッペエ
----いいか、怒るんじゃないぞ。絶対に怒るんじゃない。ミドリにだって、ミドリの悩みがあるんだ。それを聞いてあげられなかった私たちが悪いんだ。

ミミズク
でも、そんな素振り、何もなかったのに、どうして。

テッペエ
・・・子どもの事が何でもわかると思っているのかい?全てを表に出せる人間がドコにいるんだ?そういう考え方はやめなさい。

ミミズク
はい、ごめんなさい。

カザリ(声)
ありがとう、お父さん。

ミミズク
あなた、ミドリが・・・。

カザリ(声)
お父さん、お母さん、ただいま。

テッペエ
----ミドリ・・・。

ミミズク&テッペエ
おかえりなさい。

暗転

カザリ(声)
今の私は、どんな風に見えてるんだろう?
今の私は、これからどんな風になっていくんだろう?お父さんとお母さんとの顔を見ながら、あの人達の事を思いだして、考えた。みんな、いろんな顔を持っている、と言う事。みんな、中身や外見が違いながらも生きている、と言う事。
そう言う事なんだ。
そう言う事だ。
そう言う事なんだ。

そうだ、私だけじゃない。

私だけじゃない。





【私はカザリ】




【まだまだ死んでたまるか】





【私は、私だ】




友達(声)
カザリ大丈夫だったの?マジびびったし。

カザリ(声)
ちょっと溺れただけだって。全然自殺なんかじゃねーし、はは。

友達(声)
ふーん。わかった失恋だろー?

カザリ(声)
違うって。

友達(声)
じゃあ、失恋だー。

カザリ(声)
だから、ホントに違うってばー。

少女達の笑い声が響く。





【fuzzy m. Arts No.012】




【A day in the Life】





【never end...】





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