No.012
[A day in the Life]


Episode01-2
[魂のルール]


と、若旦那が現れる。

若旦那
どうしたの?知り合い?

ミミズク
いや、何か、急に話しかけられちゃった。

若旦那
え?大丈夫?

競歩男K
あの、ココどこなんですか?

若旦那
道に迷ってるんですか?

競歩男K
いや、そう言うんじゃないんです。けど、私も、どうして、ココにいるのか。全然見覚えもない所で、ていうか、この人も全然、知らない人で、

若旦那
名前とか、わかりますか?

競歩男K
あ、風間ミドリです。

ミミズク
全然知らなくないじゃん。

若旦那
まぁまぁ、風間さん、家、どこかわかります?

ミミズク
それが、名古屋なんだって。

若旦那
名古屋?え?その格好で走ってきたんですか?

ミミズク
ねぇ、もう行こうよ。この人おとななんだしどうとでもなるよ。

競歩男K
え?行かないで!(と若旦那の手をとる)

若旦那K
私、どうすればいいかわかんなくて。

ミミズク&競歩男
え?

若旦那K
なんて言うか、私のカラダがない状態で、今はこの人のカラダに入ってて、あ、うさこたん。

競歩男
そうですけど。

若旦那K
え?コレさっきの人だ!うそ、移った!?移れるの!??

ミミズク
若旦那、どうしたの?

若旦那K
あ、私です、さっき、この人に入ってたんですけど、なんて言うか、あの、風間ミドリです。

ミミズク
えぇ、この人がでしょ。

競歩男
僕、風間なんて名前じゃないですけど。この人どうかされたんですか?

ミミズク
え?どうかってさっきからあなたが。

競歩男
僕?僕は毎晩この辺りを競歩で歩いてるんですけど。何か問題でも?

ミミズク
いえ、なにも。

若旦那K
だから、私は今そっからこっちに、

ミミズク
若旦那、何言ってるの?

若旦那K
えっと・・・なんて言うか・・・。

ミミズク
この人もういいみたいだし、いこうよ。

若旦那K
あ、う、うん。そうするよ。

競歩男
ささ、うさこたん、変な人はほっといて帰りましょー。

ミミズク
変なのはお前だろ。・・・若旦那、大丈夫?

若旦那K
うん。大丈夫、だよ、はは。

ミミズク
車ドコ置いたの?

若旦那K
車?えと、どこだろう。

ミミズク
何言ってんの?

若旦那K
え、だって、て言うか、私が運転するの?

ミミズク
アタリマエじゃない。私ペーパーなんだし。

若旦那K
そうだよね、あ、ちょっと、手だして。

ミミズク
え?

若旦那K
いいから。

ミミズク
・・・。

おそるおそる手を出すミミズク。
手を握る若旦那K。

ミミズクK
やっぱり。

若旦那
あれ?さっきの人は?

ミミズクK
もう大丈夫ですよ。ちゃんと思い出したって言ってましたから。

若旦那
ん?何となく、覚えてるんだけど、どういう事だろ?

ミミズクK
車どこなんですか?

若旦那
少し向こうだよ。ミスズさん、思ったより早くって。

ミミズクK
そうですか?すいません。

若旦那
ねぇ。

ミミズクK
はい?

若旦那
なんか急によそよそしいけど。

ミミズクK
え?そうです、そうかな?そんなことないです、ないよ。はは。

若旦那
疲れてる?

ミミズクK
うぅん、全然OK。

若旦那
そう、ならいいけど、こっちだよ。

と、手を握る。

若旦那K
わっ。

ミミズク
ん?

若旦那K
また?

ミミズク
今なんか話してた?

若旦那K
車、こっちなんだって。

ミミズク
あ、そう。

若旦那K
ねぇ、とりあえず、一回手を離して、もう一回握っていい?

ミミズク
は?もういいよ(と、手を離す)

若旦那K
いや、それちょっと困るから。私運転出来ないし。

ミミズク
何言ってんの?早く行くわよ。

と若旦那の背中を押すミミズク。

若旦那
あ、僕なんか今話してた?

ミミズクK
大丈夫。良かった。手は繋がない方向でお願いします。

若旦那
何言ってんの?繋いで欲しいの?

ミミズクK
今日は、いいです、結構です。ちょっと、繋ぎたいけど。

若旦那
え?

ミミズクK
いいからいいから。

と、去る2人。

----暗転。

カザリ(声)
とりあえず、人に説明するのは難しすぎる。だいたい人の魂が入るだなんて、私だって理解できないし。でも、なんとか、人のカラダを伝って、自分のカラダに戻れそう。そんな感じだよね?ていうか、この人、ちょっとかっこいいな。優しいし。もう少し、このままでいようかな。

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