No.010
[ Cried for the Moon ]


Scene02

[追う総理、追われる秘書、呆れる娘。]


入れ替わりに秘書(ナナミ)が総理に追いかけられて現れる。

総理
コリャ〜、ま、待ちなさい!!ローティーンが自分本位に走るんじゃないの!

ナナミ
だ、だって、嫌ですよぉ。あんなの誰も喜びません!

総理
ナナミ!あんた何もわかってないのねぇ。

ナナミ
だって、顔も見れないんですよ。私たちがやって何の意味があるんですか?

総理
意味?何?あんた合理主義者??そんなことばっかり考えてちゃ、人を楽しませる事なんて出来ないわよ。

ナナミ
楽しませる??

総理
そうよ。あんたに何か出来んの?一発ギャグの一つや二つ、やって見せなさいよ!

ナナミ
総理は出来るんですか?

総理
あたりきしゃりきの八代亜紀よ!一発で客席大爆笑なんだから。

ナナミ
じゃあお願いします。

総理
・・・・(一発ギャグを披露)

ナナミ
私はそんな事出来ません!私は総理の秘書であって芸人ではありません!

総理
何よ!秘書っていったら漫才で言う相方みたいなものでしょ!何で今の状況見てツッコまないのよ!あんた秘書失格よ!!

ナナミ
だって総理からみにくいんだもん。

総理
こら!そんな事言うんじゃないの!さぁ観念なさい!

ナナミ
ヤです。

総理
いいから手伝いなさいよ。あんた丁度いいサイズしてんのよ。

ナナミ
だからイヤですってばぁ!

と、モモが現れる。

モモ
お母さん、朝から何やってるのよ。

ナナミ
モモさん、助けてくださいよぉ。

総理
モモちゃん!ちびすけ捕まえて!

モモ
お母さん、ナナミちゃんはおもちゃじゃないんだから、やめなさいよぉ。

総理
何言ってんのよ。私は秘書としての使命を与えてあげてるだけじゃない。せっかく若いの雇ってんだから、それくらい付き合ってもらわなきゃ。

ナナミ
私はそんなことをするためにおじいちゃんの後を継いだんじゃありません!

モモ
ねえお母さん、今日って日米首脳会談があるんじゃなかったの?

総理
そうよ。その前に大統領が万博寄るから、私の有志を見せてやろうと思ってね!

モモ
え?何やるの?

ナナミ
絶対バカにされます。

総理
何言ってんのよ。大統領に「あんたにコレが出来るかぁ!」って言ってやんのよ。ウツワの違いを見せつけてやるわ。さぁナナミ、行くわよ!

ナナミ
絶対イヤです。(と追いかけっこ)

モモ
あ、そうだ私、今夜予約が入ってるから、ちょっと遅くなると思う。

総理
あらそうなの?大変ねぇ。

モモ
ほら、お母さんからの紹介で、宇宙開発局の人。

総理
あぁ、忙しいからねぇ。夜しか時間とれなかったんだ。あんたも人の世話ばっかりやいて大変だと思うけど倒れないでヨォ。

モモ
私はのんびりやってるから。お母さんこそ体に気を付けてね。

総理
私ものんびりやってるから大丈夫よ。

ナナミ
総理は絶対倒れません!

総理
何言ってんのよ!私だってレディーなのよ!

ナナミ
違います!

総理
コラ、そこ否定しちゃダメ!!

モモ
じゃあ私、先に行くから。

総理
あ、行ってらっしゃい。

出て行くモモ。そのスキに逃げるナナミ。

総理
あ、コラ、ちょっと待ちなさいってば!あんたまだサイズ調整おわってないんだから!止まんなさい。ストップ!スタァーップ!!

と、総理去る。

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