No.林
[ e-てんき ]


Episode01
メガネーズ<<修学旅行編>>



お化け屋敷内。
やたらと驚き、怯える石田君。


林君
いいかい石田君、はるみさんをしっかり守ってかっこいいトコ見せるんだ。

石田君
キューピー石田、頑張ります。

林君
キューピットだろ、それに君はチャレンジャーだよ。・・・僕はアツ子を連れてさりげなくはぐれるからさ。・・・あ、アツゴンの影が逃げていくよ、追いかけなきゃ。

アツ子
は?触んな、マジで殺るぞ。

林君
お化けより君が怖い。とにかく捕まえなきゃ、あ、影が木陰で休んでる・・・。

林君、アツ子を押して去る。

はるみ
あ、アツ子。

石田君
大丈夫。はるみさんは僕が守ってあげるから安心して。

はるみ
石田君、顔青白くなってきたよ。

石田君
もともとだよ。さ、行こう。

はるみ
ねぇ、石田君って殿山先輩知ってる?

石田君
もちろん。同じカバ部だからね。

はるみ
殿山先輩って彼女いるのかな?

石田君
んー、いないと思うよ。先輩かっこいいけどカバ部はモテないんだよね。だから僕も、いないんだよ。

はるみ
そうなんだ(汗)。・・・どんな子がタイプなのかな?

石田君
ぼぼ僕は、はは、はる、はる・・・

はるみ
じゃなくて、殿山先輩の。

石田君
え、先輩の?知らないよー。

はるみ
今度聞いといてくれない?

石田君
うん、いいけど。も、もしかして先輩の事・・・?

はるみ
好きなんだ。

石田君
どぇ!?なんで?どこが?先輩ってメガネかけててオタクっぽくてきもいんだぞ。ちょうど・・・僕みたいに。いや、僕はキモくはない!

くまのぶーさんが二人を驚かす。

石田君&はるみ
わっ

石田君
どわー!かsぢあfwじぇし(パニック)ぱーん!キラキラキラキラ・・・・

はるみ
え、くまのぶーさん?・・・石田君?

林・アツ子が駆けつける。

アツ子
はるみ、石田に何かされたの?

林君
石田君、優秀な弁護士探してやるから・・・。

はるみ
そうじゃなくて、石田君が。

アツ子
え?うわ。

林君
あ、また飛んじゃった。

はるみとアツ子がパニック状態

はるみ
とりあえず、救急車よばなきゃ。

アツ子
うん、そうだね。・・・救急車って何番だっけ?

はるみ
あれ?あ、8911411だよ。

アツ子
それ保健所じゃん。この際駆除しちゃうの?

はるみ
だめだめ、とにかく救急車!

林君
落ち着くんだ。石田君は激しいショックを受けて意識をどこかに飛ばしただけなんだ。

アツ子
だったら、何でお化け屋敷なんか誘ったの。

林君
それは秘密だ。とにかく、復活の舞を踊れば元に戻るんだ。

はるみ
じゃぁ早くやってよ。

林君
よし、みんな石田君から離れて。さぁ、はるみさん。

はるみ
私?やだよ、どうやるかわからないし。

林君
こうして「ふぅーふぅー」言ってれば勝手に寄ってくるから。さぁ、五分以内にやらないと秋川雅史になっちゃうよ。

石田君
わたしのー、おはかのーまーえでー・・・

林君
ほらもうなりかけてる。早く。

はるみと石田君の復活の舞。

石田君
あっ、はるみさん。・・・僕また飛んじゃった?ごめんよ。

はるみ
ほんとびっくりしたよ。

アツ子
さっきの林って、ちょっと・・・・。

林君
どうだい石田君。手ぐらいはつなげたかい。(内緒話)

石田君
ううん。でも、

林君
もう君ってやつは。でも一緒に舞えたからいっか。

石田君
うん。あ、残り香が・・・。

パレード。くまのぶーさんが一人パレード(客席で)。

アツ子
わぁ、すごい綺麗。あ、くまのぶーさん、キモかわいいなー。

はるみ
そ、そうかな、ただキモいだけじゃない?

くまのぶーさん去る。

林君
アツ子め、最後まで、僕らの計画を邪魔しやがって。

石田君
もう、いいよ林君。それに、

林君
オーイー。これだから素人は駄目なんだよ。

石田君
DOがきた。

林君
君はまだかろうじて崖にしがみついている状態だ。君の挑戦はまだ続いているんだ。

石田君
そうじゃなくて、

林君
さ、僕がまたアツ子を連れ出すから。ほら。・・・アツゴン。向こうに二人が座れるちょうどいい空間を見つけたんだけど、一緒にいかないかい?

アツ子、林君に手を取られるが動かない。

アツ子
-----林君。私、困るんだ。こういうこと。(林君の手を離す)

林君
え?

石田君
ぬー。林君がアツ子さんの事好きだって。

林君
え?えぇっ??

アツ子
わかってる。そんなのとっくに気づいてるよ。でも、こんなんじゃ、答えられるわけないよ。さよなら!-----バカ。

林君
・・・よくわからないけど、ふられたよ。なぜだろう、悔しさがこみ上げてくるよ。

石田君
うんうん、林君はよく頑張ったよ。

はるみ
林君、女心を考えなくちゃダメだよ。まだまだボーイだな〜。

林君
僕は違うんだ、石田君がはるみさんの・・・

はるみ
あっやばっ、もう集合時間だ。アツ子は私が連れて行くから、2人は先に行っててくれる?

石田君
うん、わかったよ。気をつけてね。

はるみ
ありがと、それじゃ。(帰りかけで振り返り。)あ、殿山先輩にアレ、聞いといてね。

石田君
あ・・・うん。

はるみいなくなる。

林君
石田君、君、うまくいきそうなんだね。

石田君
はるみさん、殿山先輩の事が好きで、僕がキューピーになるんだ。

林君
・・・そうだったのかい。あぁ、君はふられるし。ついでに僕までふられるし、僕らの修学旅行は何なのだろう。今日をチャレンジャー記念日としよう。

石田君
つらい、つらすぎるね。

メガネーズ、悲しみの舞。
----暗転


はるみ(声)
林君、女心を考えなくちゃダメだよ。まだまだボーイだな〜。

林君(声)
その夜、はるみさんが言ったこの言葉が、僕の耳から離れなかった。ついでにアツ子の事も頭から離れなくなった。僕は早く、大人になろうと思う。

石田君(声)
僕はキューピーになろうと思う。

END
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