No.008
[ ダカラ僕ハ此処ニ居ル ]


Scene13



たま登場。

たま
準備できたかにゃん?

パパ
たま、用意はいいか?

ブル
あれ?壊れたんじゃ。

たま
お前より使えるにゃん。

ブル
はっ!!

パパ
たまを機械につなぐ。エネルギーを送るんだ。

ユーケイ
そうか、なるほど。

たま
でもオレだけじゃエネルギーが足りないにゃん。

パパ
何?

たま
人間の脳みそ1人分のエネルギーが必要にゃん。

パパ
・・・・・ブルくん、君が1番適当だ。

みんな
確かに。

ブル
い、いやですよぉ。

ベベ
こいつのあたまを割りましょう。

ブル
いやだぁ。

ひみこ
私達が。

ベベ
頭を割ってくれるの。

ブル
助けてぇ。

ひみこ
違う、私達が、生命エネルギーを送ってみたるわ。

コマチ
任せて。

2人
いろはにほへっと!

ひみこ
どう?

たま
いい感じにゃん。

パパ
動きそうだ。よしそのまま頼む。ユーケイくん、それをココに。

ユーケイ
あ、はい。

パパ
レバーは君が引いてくれ。我々の体では持ちそうにない。

ベベ
ユーケイさんは大丈夫なの?

パパ
大丈夫、我々と違い細胞の構造が完璧なんだ。我々より強く出来ている。

ユーケイ
わかった。僕にしか、出来ないんだね。

パパ
やろう。ドクターコミタ、こっちのボタンを押してくれ。この2つのボタンを押しながらでないと作動しないんだ。

博士
ラジャ。

パパ
ユーケイくん、やってくれ。

ユーケイ
行くよ。

パパ&博士
OK!

ユーケイ
せーの

パパと博士が吹き飛ぶ。

パパ
ダメか、エネルギーが大きすぎる。

ひみこ
みんなのエネルギーを貸したってくれん?

ベベ
どうすればいいの?

ひみこ
あたしとコマチちゃんに向かって手をかざしたってくれる?

ベベ
こ、こう?

ブル
いいですかぁ?

ユーケイ
よし、もう一度。

パパ
コレがラストだ。もう機械が持たない。

ユーケイ
いくよ、せーの!

みんなに衝撃が走る。
轟音、口々に叫ぶ。
一瞬暗くなり、舞台いっぱいに星が広がる。

唖然とするみんな。


博士
こ、これは----------無数の小さな光が------きれいだ----------きれいだ、何て ------きれいなんだ。何てきれいな光なんだ・・・。

ユーケイ
------ 一体この光はなんだ?銀色の砂を真っ黒なカンバスに撒いたような---------ぱっと、無限に広がる------

パパ
これは-------見たことがあるぞ、どこかで、どこかで・・・・この景色を・・・

しかし、この感動は何なんだ、この心のそこからわきあがるなんともいえない感情、一体これは・・・・何なんだ?

------数秒の間。

ユーケイ
---------そうか、わかった、わかったこいつは------星だ!

パパ
バカな!そんなことが、

ユーケイ
この石の中に広がるのは------

3人
-----宇宙。

ユーケイ
宇宙か?この無限の光、この無限の銀河、この無数の-----宇宙?

みんな、その光景に見入る。

ユーケイ
・・・・!(苦しむ)・・・あ、頭が、

ベベ
ユーケイさん・・・?

ブル
ユーケイさん、どうしたんですか?

博士
?!

ユーケイ
・・・体が・・・熱い・・・・焼けそうに熱い・・・。

コマチ
お兄ちゃん!?

ユーケイ
父さん・・・?

博士
ユーケイ・・・・恐れていたことが始まった。

パパ
一体どうしたんだ?

博士
死の遺伝子による最期のプログラム、・・・・老衰だ。

パパ
カラダの全細胞が・・・一気に老化を・・・!?

ブル
そんな・・・。

ユーケイ
父さん・・・・熱いよ・・・僕は・・・・どうなるの?

博士
ユーケイすまない、すまない・・・・・。

ベベ
パパ、どうにかしてよ!

パパ
宇宙のキセキよ!・・・彼を救ってくれ!!

ひみこ
コマチちゃん、エネルギーをおくりなさい!ユーケイちゃん、あんたにあたしの全エネルギーを送ったる!

ブル
僕も送ります!

コマチ
お母さん!そんなことしたらお母さんが死んじゃう。

ひみこ
ユーケイちゃんはあたしの子どもなんだわ!あたしはそれでもかまわんわ!

コマチ
お母さん・・・。

ベベ
パパ!

パパ
頼む!彼に進化を!遺伝子を書き換えてくれ!

ユーケイ
うぅ・・・ああぁぁぁっ!ああああー!!!

博士
ユーケイ、無力な父親を許してくれ!!

コマチ
お兄ちゃん。

ベベ
ユーケイさん・・・そんなの嫌よ・・・。

パパ
ベベ・・・。

ひみこ
あんた何でなんもできんの!

博士
私は・・・20年間、ずっとユーケイを救うために研究をしてきたんだ・・・

ひみこ
なんでなんもできんの!!!

みんな
(口々にユーケイの名を叫ぶ)

立ち上がるユーケイ。

ユーケイ
そうか-------そうなんだ!僕は・・・こんな宇宙なんて関係ない!血なんて、遺伝子なんて・・・・それは僕の世界じゃない!僕は-------!!(遠くを見つめる)

博士
ユーケイ・・・・。

ユーケイ
(微笑みながら周りの皆を見つめ)だから、だから僕は------う、うわぁー!!

パパ
もう、・・・ダメなのか・・・宇宙のキセキよ・・・コレが彼の、運命なのか・・・。

博士
ユーケイ!!

倒れるユーケイ。

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