No.008
[ ダカラ僕ハ此処ニ居ル ]


Scene11



入れ替わりで博士&ブルが出てくる。

博士
へーいえぶりばでぃー!72億7246万6843人の地球人と2人の宇宙人の皆さま!お待たせぇ!ドクターコミタでぇす!!

ブル
助手の****、通称ブルです!!

ユーケイ
お前そんな名前だったのかよ!

ブル
いぇい!

ユーケイ
あ、もう宇宙人帰ったよ。

2人
・・・・(ココでギャグを一発)!

ユーケイ
(倒れる)。

博士
ユーケイくーん、いくらなんでも卒倒しなくてもぉ。

ブル
ユーケイさん、起きてくださいよ。

博士
ブル、手伝ってくれ、コレ本気らしい。

ブル
え、あ、はい。

博士とブル、ユーケイを寝かせる。

ブル
ユーケイさん、ここんとこ調子わるそうですね。

博士
え?

ブル
よく倒れるじゃないですか。

博士
-------疲れてるんだよ。ブルくん、水を持ってきてくれないか。

ブル
あ、はい。(退場)

奥から宇宙人パパが現れる。

博士の背後に近づく。


パパ
-------大丈夫なのか?

博士
!!・・・・帰ったんじゃなかったのか?婿養子のコトなら---------断りたい。

パパ
ユーケイくんのことで聞きたいことがあるんだが。

博士
-------なんだ?

パパ
彼はあなたの子ではないな。

博士
どうしてわかる?

パパ
我々は最高の遺伝子を持った唯一の人間として、彼を選んだ。しかし彼の遺伝子は違いすぎる。普通の人間とは。まるで、造られたように完璧だ。

博士
わかるのか。

パパ
私も科学者だ。彼が遺伝子操作で生まれた人間だということはすぐにわかった。

博士
そんなレベルではない。DNAの塩基配列から設計し、人工的に造られた細胞から誕生したんだ。

パパ
そんなことが出来るのか・・・・なぜ、そんなことを?

博士
君たちと同じだ、種の存続の為だ。我々は文明の破滅を恐れた。このままでは地球人類は更なる進化を得られる事無く、滅んでいく。そこで考えられたのが完全人間だ。我々の様な、不安定で欠陥の多い遺伝子を持った人間では無く、完璧な塩基配列を持った人間を造り出した。地球人類の存続をかけたプロジェクトだった。

パパ
なるほど、完全人間、それがユーケイくんなのか。私はそれでも構わない。彼が完全な人間ならなおさらだ。私の星の科学力ではその研究はそこまで出来なかった。

博士
出来なかった?

パパ
あぁ、サルに埋め尽くそうとされた私の星は、同じ人類を1から創り出そうとした。理由は少々異なるが、ほとんど同じだ。しかし、創られた生物はフツウには生きられない。生まれてもすぐに死んでしまうんだ。
死の遺伝子が暴走し、短命に終わる。自然に逆らって生まれたものは、すぐ消される-------ということだろうか。

博士
そうか・・・・私も出来なかった。

パパ
・・・?何をいっているんだ?

博士
死の遺伝子を支配できなかったんだ。

パパ
彼は生きているじゃないか。

後ろにひみこが現れる。

博士
プロジェクトは失敗した。ユーケイはもう-------

パパ
どういうことだ?

博士
この研究所をはじめ、私はずっと彼を助ける研究を、致死遺伝子だけを操作する研究 を続けてきた。ユーケイの死のプログラムは20年だ。ハタチまであと一日。明日の誕生日がちょうど20年目なんだ。

ひみこ
!?

突然起き上がるユーケイ。

ユーケイ
・・・・・。

博士
ユーケイ。

-----暗転

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