No.008
[ ダカラ僕ハ此処ニ居ル ]


Scene11







【2034年11月20日】





ひみこ、割烹着をきて掃除をしている。

ひみこ
はぁ・・・やっぱりオトコばっかりの家はキタナイねぇ・・・。
あ、ちょっと、コレどう思う?設定が未来なのに、この格好は無いわよねぇ。

チャイムが2回。

宇宙人達が入ってくる。


ベベ
ユーケイさーん♪

ひみこ
あら、どちらさんかね。

ベベ
ユーケイさんいますか?

ひみこ
あんたら何?

パパ
どうもこんにちわ。ユーケイくんのママ上ですな。私たち、この度ユーケイ君を頂くことになりました・・・・宇宙人一家です。

ベベ
ほかに言い方はないの?

パパ
この人たちから見れば、一番しっくりくるだろう。

ベベ
私達と種がつながってるのに。

ひみこ
あんたらかね。昨日来たオカマの宇宙人て。

パパ
は?

ひみこ
いいっていいって、ブルくんから聞いたんだわ。

パパ
いや、あれは我々の勘違いだ。だからこうして着替えて、

ひみこ
そういやーへんなかっこだねぇ、ぷっ。

パパ
笑うなっ!こちらから見ればあなたの格好も変なんだぞ。

ひみこ
コレは私が見ても変なカッコだがぁ。

ベベ
ねーユーケイさんドコ〜?

ブル登場。

ブル
あ、セーラー服じゃないんですかぁ(泣く)

パパ
泣くな!

ブル
だってぇ、だってぇセーラ服の紳士に会いたかったのにぃ・・・。

ベベ
ねぇブラくん。

ブル
ブルですっ!

ベベ
ユーケイさんいるかしら?

ブル
いますよぉ。

ひみこ
ちょっと呼んできたってくれる?

ブル
着替えててくれます?

パパ
は?もう着替えん!

ブル
じゃあ知らない。

ひみこ
ほんなこといっとらんでさっさと行ってきてちょ。

ブル
ほんと、2人揃ってブル使いあらいんだからぁ・・・・。

ブル行く。

ひみこ
しっかしアレよねぇ。あんたら地球に何しにきたんかね?

パパ
え?何もきいてないのか?

ひみこ
あ、そう言えばブルくんから聞いたわ。

ベベ
良かった。また最初から説明しなきゃいけないかと思った。

ひみこ
たしか地球にセーラー服広めに来たのよね。

2人
ちがーう!

ユーケイ、石を持って現れる。

ひみこ
あらユーケイちゃん。

ユーケイ
あ!セーラー服じゃないんですかぁ(泣く)

パパ
お前もかぁ!

ユーケイ
冗談ですよ。あ、そう言えばあなた方に聞きたいことが。

パパ
何だ?

ベベ
結婚のこと?

ユーケイ
い、いやそうじゃなくてこの石のことなんですけど。

ひみこ
何だねその汚い石。ゴミはそとにもってってちょ。

パパ
こ、コレは!?「宇宙のキセキ」じゃないか。

ひみこ
きせき?

ベベ
あ、これが宇宙のキセキなの?小さいのね。


ユーケイ
この石、あなた達の落とした隕石の中にあったんですが、何で出来ているかわからないんです。構成物質がなんなのか、教えてもらえないですか?

パパ
え?あ、それは-------わからん。

ユーケイ
へ?

パパ
我々の科学力を持ってしてでも、何で出来ているかはわからないんだ。しかしだ、コレがどういうものか、ということはわかるぞ。

ユーケイ
な、何ですか?

ひみこ
なな、なにー、私も話に入れたってよぉ。

ユーケイ
あ、母さんごめん。

パパ
それはな、進化を早める石だ。

ユーケイ
進化?

ベベ
あ、でもそれ一応、パパの仮説だからね。

パパ
まぁそうかもしれんが、私はそう思っている。生物の進化、遺伝子の変異を起こさせるチカラを持っているんだ。

ユーケイ
なぜ、その、進化を早める石を隕石の中に?

ひみこ
進化ってなんのこと〜?

パパ
だから昨日話しただろう。子ども達を早く進化させる為だ。私のコールドスリープだって長ければ長いほど目覚めるのかどうか危険がともなうからな。

ユーケイ
そうなんだ・・・進化を早める石ですか。不思議なモノなんですね。

ひみこ
なんかうさんくさいわねぇ。

ベベ
うさんくさい?

ひみこ
これもっとると幸せになる壺、とかとよくにとるがね。これもっとると進化が早まるなんて。あんたら悪徳業者かぁ?

パパ
そんな壺とやらと一緒にされては困る。コレはもっと神秘的なものなんだ。

ひみこ
でた、神秘とかいっとる。そいつが一番怪しいんだがね。

ベベ
確かにぃ。

ユーケイ
母さんって超能力があるんだよね。

ひみこ
コレは本物だもん。

パパ
超能力?そんな非科学的なものがあるわけないだろう。

ベベ
まぁまぁまぁ。

ひみこ
はぁ?なめとってかんよぉ。あたしはコレでいっぱい人をすくっとるがね。

パパ
はっはっはっ、それはそれは。アナタは高尚なお人なんですなぁ。

ひみこ
あ、バカにしとる?まーいかん。いろはにほへっと!

パパ、金縛りにあう。

パパ
なな、何をする。

ベベ
え?パパ?

ユーケイ
母さん、やめてよ。

パパ
何?本物なのか??

ひみこ
そうよぉ〜♪わかった?

パパ
むむむ・・・バカにしやがって・・・

ひみこ
ハジメにバカにしたのはそっちだがね。

パパ
何を〜、あー、もういい、この縁談は打ち切りだ!

ひみこ
何よ、こっちこそ変なカッコした人たちにウチのユーケイちゃんは渡せません!

ユーケイ
母さん・・。

ベベ
ちょっとパパ。

パパ
もういい、他を探す!ベベ帰るぞ。

ひみこ
もう帰ってけ!

パパ
だーっ!(追い出される)

ベベ
え?ちょっと!

ひみこ
・・・・あ、やっちゃった。

ベベ
ゴメンナサイ、ウチのパパ・・・・。

ひみこ
いいのよ、私もちょっとカッとしちゃったから・・・あなたは悪くないんだから、ゆっくりしてってちょうだいね。じゃ、ウチのを呼んでこようかしら。ではごゆっくり。

ベベ
お構いなく。

ユーケイ
あの、宇宙人さん。

ベベ
ベベって呼んで♪

ユーケイ
ベベさん、この石、調べられませんか?

ベベ
さぁ。ウチのパパ、あぁ見えても科学者なのよね。それでもわかんないって言うんだから、本当に調べようがないのかもね。

ユーケイ
そうなんだ・・・。

ベベ
ユーケイさん、それはいいから、結婚のコト、もう決めた?

ユーケイ
あ、僕-------、一晩考えたんだけど、こいつの研究したいんだ。それが終わるまで、その話は待っててくれないかな。

ベベ
えー。ユーケイさんがそう言うなら待ってもいいけどぉ。逃げないでよ。

ユーケイ
えっと、あの、ちゃんと考えるから。

ベベ
ホント?ねぇ、私達、ユーケイさんの研究に協力したい。

ユーケイ
は?

ベベ
パパにも頼んであるの、私たちの技術をユーケイさんが受け継いでほしいの。

ユーケイ
協力してもらえるんなら。でもさっきの怒ってるんじゃない?

ベベ
あ、そんなのすぐに忘れちゃうわよ。

ユーケイ
そうかな。でも助かるよ。パパの言っていることはあながち間違っていないかもしれない。

ベベ
どういうこと?

ユーケイ
あの隕石が見つかったユカタン半島の付近では、マヤ文明という特殊な文明が栄えていたんだ。

ベベ
特殊?

ユーケイ
あぁ、今の文明とはかなり異質な文明が栄えていたみたいなんだ、今よりもうんと前なのに、遺跡からは飛行機や宇宙船のようなものの壁画が見つかっているんだ。
ひょっとしたら、それは、この「石」のおかげで付近の人間達が独自に進化をしたのかもしれない。

ベベ
へぇ、なんだか難しそうだけど、そんなこともあるのね。

ユーケイ
この「石」、そんなチカラを持っているのか・・・?

ベベ
何だが嬉しそう。ウチのパパみたい。

ユーケイ
え?そうかなぁ。

ベベ
何かを研究しようとする男の人の真剣な顔ってスキ。惚れちゃったわ。

ユーケイ
あ、どうも。

ベベ
私たち、あなたにかけるから。私たちの未来を、この星の未来を。

ユーケイ
ベベさん?

ベベ
私たちはずっと3人でこの時を待っていたの。もう、最後のチャンスなの。

ユーケイ
あなた達も、大変だったんですね・・・。

ベベ
うん。でも今はユーケイさんがいるから大丈夫。じゃあパパにも頼んでみるわね!

ユーケイ
ありがとう。

ベベ
じゃあまたね。

ベベ、出て行く。

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