No.008
[ ダカラ僕ハ此処ニ居ル ]


Scene09



地球人達
ふーん。

パパ
あんまり驚いてないなぁ。

ユーケイ
あなた方宇宙人なんでしょ。それで、何しにきたの?

パパ
私の言い方が悪かったのかなぁ。宇宙人と言っても、

ベベ
地球人にとっては祖先のようなものね。

地球人達
祖先?

コマチ
どういうこと?

パパ
やっとちゃんと話す事ができるな、よしと。地球時間で6500万年前、我々の星は文明の頂点に達していた。

ブル
何でしょうね、このBGMは。

博士
ブルくん、こういうものは気にしちゃいかん。

ブル
はぁい。

パパ
我々は、平和で楽しい日々を送っていた・・・・。

ベベ
そんなある日、私たちの星にある病気が流行したの。

ユーケイ
病気?

パパ
その病気は体に症状が現れず、生殖細胞の遺伝子のみに働いた。

博士
それで、どうなったんだ?

ベベ
生まれてくる子ども全てが奇形児として生まれた。脳はフツウの10分の1、背は曲がり、全身が体毛に覆われていた。

ユーケイ
どういうこと?

パパ
・・・センゾガエリだ。

博士
せんぞがえり?

ベベ
生まれてくる子どもが全てそんな状態で生まれる、それがどういう事を意味するかわかる?

ユーケイ
子孫が残せない・・・?

パパ
そう、我々は絶滅の一途をたどることになったんだよ。

博士
科学が進んでいたんだろ、どうして治せなかったんだ。

パパ
原因がわからない。病といっても病原体も原因物質も見つからない。

博士
遺伝子構造を直せなかったのか?

ベベ
パパには無理だったの。

パパ
何を言うか、私の星の全科学者の頭脳もってしてでも解明できなかったんだ。文明なんてそんものだ。そして元々総人口の少ない私の星の人々はどんどん減っていき、私達はたくさんの醜い子ども達を抱えた。

ベベ
そこで、残った私達はひとつの決断をしたの。子ども達が再び進化の道を歩み、我々のレベルに達するのを待とうと。

パパ
そして、その子ども達の新天地として選ばれたのが

コマチ
--------地球。

パパ
そうだ。我々は別の生物を一掃するためにこの星に隕石を落とした。

ベベ
私達は環境が落ち着くまで眠りにつき、この星の時間で今から500万年前、子ども達を移した。そして子ども達の進化を待ち望み、再び眠りについたの。

ユーケイ
ということは・・・・。

ブル
駅前のパン屋さんが今なら全品半額なんですね!

博士
何てお得なんだ!!

ユーケイ
ブル、お前きいてなかっただろ。

ブル
そんなことないですよ!きいてたけど理解できなかったんです!

パパ
つまり、君達地球人は、我々の子孫ということになる。

コマチ
でもどうしてあなた達2人しかいないの?

パパ
え?その、何人かはいたのだが、長い年月の間にひとりふたりと減っていき、私の最愛の妻までも・・・。

ベベ
だから、私が子どもをつくらなければいけないの。

パパ
ということで、この子のムコを探しにきたのだ。

地球人達
!?

ベベ
ということなんです。

ユーケイ
それって?

パパ
そう、君のことだ!

ユーケイ
!(卒倒する)

博士
ユーケイ!!

ベベ
どういう意味よぉ〜!?

------暗転

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