No.008
[ ダカラ僕ハ此処ニ居ル ]


Scene03






【石の発見と共に】




【奴らが目覚める】




【その正体を知る】




【あの家族が・・・】




それらしい神秘的な音楽

不気味な卵のようなものから、パパとその娘、ベベが現れる。


パパ
ぴきーっ!

ベベ
・・・・ぷきーっ!

2人
ゴホゴホゴホ・・・。

明るくなる。

パパ
ぴっぴきぷ?

ベベ
ぷっぷぷき?

パパ
ぴっぴっきー。

ベベ
ぷっぷぷき。

パパ
ぴきぴぴ。

ベベ
ぷきぷ。

パパ
ぴき。

ベベ
ぷっぷぷぷ!

パパ
ぴ?

ベベ
ぷぷー。

客席に気づく2人。

パパ、ベベに一口ゼリーのようなものを渡す。
食べる2人。


パパ
あ、あー。

ベベ
ごほん。

パパ
はぁ、いやしかし、こりゃあ便利だなぁ。

ベベ
何?いつもの自画自賛?

パパ
だってスゴクないか?このゼリー1つで異文化コミュニケーションだぞ。

ベベ
たしかにすごいけど。

パパ
「ほんやくこんにゃくゼリー」♪私が発明しました。

ベベ
誰に言ってんのよ。

パパ
はーっよく寝た。カラダが痛いなぁ。

パパ
起きたのどれだけぶり?

パパ
ん?ありゃ?この星の時間で500万年しか経っておらんぞ。1000万年近くかかると思ったのになぁ・・・。

ベベ
別に早い分には構わないじゃない。

パパ
んー、まぁそうだけど。

ベベ
さてさて、こうして私達がコールドスリープから目覚めさせられたということは・・・

パパ
・・・ってことは?

ベベ
・・・・ということよ。

パパ
ん?おぉ!

ベベ
でしょ。

パパ
うむ、なるほど、ということは、か。

ベベ
そうよぉ。

パパ
ふっふっふっ・・・・とうとうこの時がきたのだな。宇宙の核家族だった我々が、仲間を得るとき。そして再び我々の繁栄の道をたどる時がやってきたということだな!

ベベ
そうよ、そうなのよぉ♪・・・ごほごほごほ。

パパ
べべちゃん大丈夫?

ベベ
べぇ、それにしてもひどい空気、パパ、なんだかおかしくない?

パパ
ん?確かに・・・この空気の汚れは異常だな。

ベベ
有害な光線も増えてない?いやだ日焼けしちゃう・・・。

パパ
もしや、我が子達の再進化は「自滅の道」に向かっているというのか?

ベベ
なによ自滅って?

パパ
間違った方向に文明の進化が進んでおるのかもしれん。

ベベ
どうして?「進化」は種の保存のためにあるものじゃないの?

パパ
そうだ、確かにそういうモノだ。しかし時には進化は暴走することもある。自分の身の周りを無視し、進化のスピードが止まらないのかもしれん。

ベベ
進化のスピードが止まらない・・・?それってパパの言う「宇宙のキセキ」のせいなの?

そこへ宇宙人たちのロボット【たま】が現れる。

たま
おめざめかにゃん。

ベベ
あら、たま。あんたドコにいたのよぉ?

パパ
私達を先に起こしておいて、何をやってたんだ?

たま
大変だにゃん。

ベベ
再進化人に何かがあったの?

たま
それが

パパ
ダメだったのか?

たま
お前達を超えてしまったにゃん。

パパ
超えた?何を言っているんだ。ちょうど達したときに起こすようにと。

ベベ
そんなのおかしいわよ。空気がこんな状態なのに、私達を超えているなんて。

たま
お前達以上の再進化人はたった1人にゃん。

パパ
たった1人?

ベベ
どういうことぉ?

たま
完璧なんだにゃん。

パパ
たった1人だけ、遺伝子構造が完璧だというのか?それはおかしい。いくらなんでも親子の断絶はできないはずだ。

ベベ
まぁいいじゃん。で、その人は男なの?

たま
男だにゃん。

ベベ
やった!年はいくつなの?

たま
たしか、もうすぐ20だにゃん。

ベベ
え〜年下かぁ。

パパ
ちょうどいいんじゃないか?ベベちゃん強すぎるから。姉さん女房タイプだよ。

ベベ
そうかなぁ。まっ、いっか。大事なのは、「顔」だしね。

たま
そうにゃん。

パパ
おい、なんだそれは。

ベベ
何よ、別にいいじゃない。ねぇたま、たった1人ってコトは、他はまだおサルなの?

たま
そんなことないにゃん。

パパ
じゃあ我々と?

たま
そうかわらないくらいのバカだにゃん。

パパ
たま、バカは余分だぞ。

ベベ
ねぇパパ。パパも再婚の相手を見つけてもいいんじゃない?私が嫁いだら寂しいでし ょ。

パパ
嫁ぐんじゃなくて、養子しか私は認めんぞ。

ベベ
それにしたって、寂しくない?私にはダーリンが出来るのに、パパは1人よ。

パパ
何を言っているんだ、私は死んだママとの永遠の愛を誓ったんだ。再婚などせん!

ベベ
でもさぁ、すっごいパパ好みの人がいたら考えない?

パパ
・・・・・。

ベベ
今考えてたよね。

パパ
え?

ベベ
パパさいてぇ。永遠の愛を誓ったんじゃなかったのぉ?。

パパ
いやっ!今のは、別にそういう間じゃ・・・・なぁ、たま。

たま
お前さいていだにゃん。

パパ
なんと、たままで・・・。

ベベ
たま、こんな人はほっておいて行きましょ!その人のいる場所はわかる?

たま
ちゃんと調べたにゃん。でもその前にお前らの着衣を変えたほうがいいにゃん。

と、たまが服を取りにいく。

ベベ
さっすがたま。用意がいい〜♪役に立つなぁ、たまは。

パパ
何だよ何だよ・・・たまを造ったのは私だぞ。

たま
これだにゃん。(とセーラー服を持ってくる)

パパ
コレが今の人類の着物なのか。何か足が寒そうだな。

ベベ
変なの。みんなこんなの着てるの?

たま
さっきコレを着たのをたくさんみたにゃん。たぶん常用服にゃん。

ベベ
そっか、さ、着替えて行きましょ♪

パパ
よしっ、着替えて行こう〜☆

ベベ
何勝手に話に入ってきてるのよ。反省しなさいよ。

たま
ろくでなしにゃん。

パパを残して去っていく2人。

パパ
・・・・・。(何かヒトコト)

-----暗転

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