No.008
[ ダカラ僕ハ此処ニ居ル ]


Scene02



ユーケイ
こらブル!お前何やってくれたんだよ。明日、大学でなんていえばいいんだよぉ。

ブル
ふんふーん・・・♪(上機嫌)

ユーケイ
あ、コレ僕のじゃないのか??

ブル
え?うそ、それユーケイさんのだったんですか?返してくださいよ!

ユーケイ
触るな!

博士
いやね、ちょっと息子の様子が気になってね、ブルくんに見に行ってもらったら、どうやら途中で更衣室を見つけたらしく、

ブル
これがまたロッカーが空いてたんですよぉ。らっきー♪

博士
よかったねぇ

ユーケイ
よくない!!(と「わかっちゃうよ君2号」を取ると、ズラが取れて髪が元に戻っている)

ブル
ユーケイさん!!頭が!

ユーケイ
え?うぉおっ!!元に戻ってる!!

博士
なんと、「わかっちゃうよ君2号」はちりちりをなおす機械だったのか。

ブル
金髪美女は?

博士
残念ながら・・・無理だろうな。

ブル
はふっ!?

ユーケイ
とりあえず、頭が直ってよかったよ。ずっとあの頭かと思ったよ。

博士
そりゃいくらなんでもツライだろ。

ユーケイ
ねぇ父さん、その「わかっちゃうよ君」の1号って父さんの作った構成物質を調べる分析器だったよね。

博士
あぁ、そうだがそれがどうした?

ブル
2号じゃダメなんですか?

ユーケイ
それはちりちりを直すだけだろ。

ブル
それが何か?

ユーケイ
父さん、コレを調べて欲しいんだ。

ブル
はふっ!

博士
ん?なんだそれは。もしやまた穴掘りでもして出てきたものなのか?

ユーケイ
またそういう言い方をする。「穴掘り」じゃなくて「発掘」だよ。地質学での重要な調査なんだから。

博士
私はお前に科学者になれといったんだ。誰が地質学者などに・・・。

ユーケイ
まぁまぁまぁ、グチはもう聞き飽きたから。

ブル
それでユーケイさん、それは何なんですか?

ユーケイ
あ、そうそう、父さん、最近見つかった巨大隕石の話知ってる?

博士
巨大隕石?恐竜を絶滅に追いやった隕石の話か?

ブル
何ですか、それ?

博士
ブルくん知らんのか。ほら恐竜絶滅が隕石の仕業だって言うのが昔から言われていたろ。隕石の破片があちこちでたしか見つかっているはずだ。

ブル
そう言えば、そうだったような。昔ドラえもんで見たことがあります。

ユーケイ
その隕石の「核」がユカタン半島のチチュルブ・クレーターから見つかったんだ。

2人
核?

ユーケイ
あぁ、それでその核の中には空洞があって、その中に小さな石が入っていたんだ。

博士
ほぉ〜、空洞ね。

ブル
隕石の中の石、何か不思議な感じがしますね。

ユーケイ
その石が、コレなんだ。

ブル
えぇ!?

ユーケイ
隕石の核を、僕の研究室のチームとフロリダの研究室のチームと共同で調査をすることになったんだ。

博士
そんなもの、自宅に持ち帰ってきてもいいのか?放射能とか大丈夫なのか?

ユーケイ
一応、このケース内なら大丈夫。

博士
ブル、念のためお前が持ってろ。

ブル
はふっ!

ユーケイ
父さん、コレを調べて欲しいんだ。

博士
なんだって?

ユーケイ
僕達が使う分析器では、すべての物質に対して目盛りを振り切ってしまったんだ。

博士
ユーケイ、どうやらやっと父親のすごさがわかってきたようだな。

ユーケイ
父さんは昔は文部科学省にいた天才科学者だったんだろ。

ブル
今ではバカな研究ばかりしていますけどね。

博士
それはお前だ!私は、独自の研究をしたかっただけだ。

ユーケイ
ねぇ、これの構成物質を調べたいんだ。

博士
いいだろう。私の作った「わかっちゃうよ君1号」は、なんと目盛りが無限大まで測定できる分析器!だからな、ちょうどいいだろう。ブルくん、持ってきて。

ブル
もぉ、ブル使いが荒いんだから。

博士
ぶつくさいわない。

ブル
はいはい〜。

取りに行くブル。

ユーケイ
ねぇ今更だけど、父さんの研究ってなに?

博士
お前に話してもわからないだろう。

ユーケイ
じゃあ何のためにそんな分析器を前に作ったの?

博士
え?それはアレだ、私はそんな石ではなく、生命体の構成物質を厳密に調べたかったんだ。

ユーケイ
生命体?

博士
あぁ、遺伝子レベルのな。まぁそんな研究をしていたんだ。

ユーケイ
そう・・・でも父さん、何のために無限大なんて数値を入れたの?数字がどんなに大きくなっても限りは必ずあるでしょ。

博士
ん?まぁ確かに普通のモノを調べる限りではありえんだろうな。

ユーケイ
普通じゃないモノって何かあるの?

博士
私は、どんなものでも調べられる分析器を作りたかったんだ。その石のような地球外の物質から更には宇宙までもな。

ユーケイ
宇宙?

博士
あぁ、照準を星や銀河系、更には大きな範囲で合わせても、構成物質がわかるだろう。

ユーケイ
じゃあもし、宇宙全てに照準を合わせたら・・・?

博士
それはわからん、どこまで宇宙が続くかわからんからな。果てが本当にあるのやら。

ユーケイ
宇宙の外・・・・。

ユーケイ、倒れかかる。

博士
ユーケイ、どうした?

ユーケイ
いや、どうしたんだろ。最近調子が悪いみたいで。

博士
・・・・そうか、しばらく帰ってなかったしな、石もいいが、たまにはゆっくり休んだほうがいいぞ。

ユーケイ
うん、わかったよ。

ブル、分析器をもって帰ってくる。

ブル
はい、コレどうぞぉ。

博士
ココにそれを置いてココ押して。ココに物質名と数値が出るから。

ユーケイ
そ、それだけ?

博士
そうだ。

ブル
ささ、どうぞ。

博士
ブルくん、我々は下がろう。

ユーケイ
・・・・どういう意味だよ。

博士
それ使うの久しぶりだからな。ま、いいからいいから、押して押して。

ブル
ささ、どうぞ。

博士
ブルくん、もう少し下がろう。

ユーケイ
・・・・押すよ。

ピ、ウィーン・・・ぶーぶーぶー。

ユーケイ
こ、コレは・・・・。

博士
どうしたユーケイ?

ユーケイ
父さん、コレ・・・。

博士&ブル
-----!?

-----暗転。

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