No.006
[ Re:make ]


Scene06
[ エピローグ(Life)]


舞台中央に大の字になっているアイル。

アイル
寒空の中、私は道路の真ん中で横たわっていた。私自身に何が起きたのかわからない。ただ、ぼんやりと、目の前に落ちてくる雪の粒を、じっと、じっと、目に入るまで見ていた。

背後に死にガニTが立つ。

死にガニT
もう、いいかな?

アイル
(起きあがりながら)あなたは不思議な生き物ね・・・。

死にガニT
そうかな?

アイル
うん。

死にガニT
オレ達は、生物の意識・記憶というエネルギーを食べて生きているんだ。これでも役にたってんだよ。オレ達が食べなきゃどんどん、世の中にたまってっちゃうんだから。

アイル
へぇ、ちゃんと食物連鎖がなりたってるんだ。

死にガニT
そうそう。

アイル
世界は広いのね。私達の知らない世界なんて、たくさんあるんだ、きっと。

死にガニT
たぶんね。

アイル
ねぇ、他の人はどうなの?

死にガニT
何が?

アイル
他の人は・・・、あなたに会って、記憶をたどって、悔いを残すこともあるの?

死にガニT
・・・・どうなんだろうね、オレは人間じゃないから。

アイル
え?

死にガニT
まぁでも、誰もが、あんたと同じ事をして、同じ事を思うんじゃないか?

アイル
そっか・・・・そうだよね。

死にガニT
さて、もういいかな?

アイル
ねぇ、私・・・・・、生きてきて、良かった。私の人生は、私にしか、生きられないのよね。

死にガニT
あたりまえだろ。

アイル
時間の長さではないんだ、きっと。

死にガニT
・・・・死ぬまで気づかなかったのが、惜しいんだろ?

アイル
そうね。でも、死んでからでも気づいて良かったわ。

死にガニT
そういうもんかね。

アイル
うん。

死にガニT
では、頂くとするよ。

アイル
コレが、私の人生。私の全て・・・。多くの別れと出会いを繰り返し、私は生きてきた。・・・・こうして・・・私の意識は消える・・・。

----暗転。









【 私ノ人生ハ 】





【 私ニシカ 】





【 生キラレナイ 】











【 アナタノ人生ハ 】





【 アナタニシカ 】





【 生キラレナイ 】











【 デモ全テハ 】





【 必ズイツカ終ワル 】












【 ダカラ 】





【 精一杯 生キテイタイ 】












END


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