No.006
[ Re:make ]


Scene03
[ 9年前(青春)]





【 9年前 】




【 青春 】




フェンスにへばりついているアイル(14才)、サト、エミ。

サト
絶対かっこいいわよね。大岩先輩・・・。

エミ
うそぉ、あんなんのデカイだけじゃん。絶対殿山先輩の方がかっこいいわよぉ。

アイル
なんでぇ?殿山先輩って個性的すぎない?

エミ
センスがイイのよぉ。

サト
ねぇねぇ、アイルは誰が好きなのぉ?

アイル
私は・・・・内田先輩、かな。

エミ&サト
うっそぉ〜、わかってないなぁ・・・・。

アイル
何でよぉ。背が高くて、がっしりしてて、すっごく頼りがいがあるじゃない。

サト
だめだめ、15才に見えないわよ。

エミ
ヒゲはやしてるし。

サト
私たちには早すぎるわ。

アイル
わかって無いなぁ・・・・。

と、3人の前を2人の男子が走り抜けていく。

男子2名
えっほっ、えっほっ、えっほっ、えっほっ。

サト
だっさぁ・・・・。

エミ
ホント最悪・・・。

アイル
今の誰?

サト
アイル知らないのぉ?

エミ
E組の石田くんと林くんよぉ。

アイル
E組?校舎が違うと良くわかんないんだよね。

エミ
そうかな?

アイル
あの2人何部?

サト
カバ部。

アイル
カバ部??

エミ
アイル知らないの?

サト
カバティー部。

アイル
何それ。

サト
ほんっとに知らないの?体育館のウラでいっつも練習してるじゃん。

エミ
いっつも奇声あげながら、なんかヘンな動きしてるでしょ。

アイル
あ、あれ?

サト
そうそう。

と、サトとエミはカバティーをやってみせる。

サト
カバティー、カバティー、カバティー、カバティー・・・・・。

エミ
カバティー、カバティー、カバティー、カバティー、カバティー・・・・・。

アイル
へぇ。それスポーツだったんだ。

サト
もちろんよぉ。オリンピックの種目にもなってんだから。

エミ
ウチの学校のカバ部って、全国大会にも出てんだよ。

サト
まぁ、県内にカバ部がどれだけあるかわかんないけどねぇ。

と、3人の前を、再び2人の男子が走り抜けていく。

男子2名
えっほっ、えっほっ、えっほっ、えっほっ。

エミ
また出た。

サト
ほんっとキモイ。メガネーズ。

アイル
メガネーズ?

サト
うん。

エミ
2年なのに、未だに補欠にも入れないのよねぇ。

エミ&サト
やだぁ、きもーい。

サト
いっつも2人で学年最下位を争ってんのよねぇ。

エミ&サト
ほんっとバカぁ。

エミ
持久走大会で途中棄権したのあの2人だけなのよねぇ。

エミ&サト
ほんっといいトコなしぃ。

アイル
はは、そうなんだ。

エミ
そうよぉ、ある意味マイナス面での有名人何だから。

サト
なにやらしても出来ないし、見た目も性格もキモイし。

エミ&サト
ほんっときもーい。

サト
また来た!

と、3人の前を、再び2人の男子が走り抜けていく。

男子2名
えっほっ、えっほっ、えっほっ、えっほっ。

場所が入れ替わる。

林くん
石田君・・・、女子が何やらウワサしてるよ。

石田くん
そうみたいだねぇ。

林くん
しょうがないよねぇ。僕たちなんだから。

石田くん
林君、それが事実なのがわかっていても、うぬぼれちゃイケナイよ。

林くん
わかってるさ。努力を惜しまないところが僕らの魅力だもんね。

石田くん
そうそう、そういうこと。

林くん
あ、あれ、B組のアイルじゃないか?

石田くん
(パンチ)おい、呼び捨てにすんなよ。

林くん
おいおい石田君、いくら何でもグーで殴ることはないだろぉ。

石田くん
君が悪いんだよ、アイルさんのことを呼び捨てにするからさぁ。

林くん
何だよ、ひょっとして石田君、君はアイルさんのコトが好きなのかい?

石田くん
まさぁ・・・何を突然言い出すんだよぉ。

林くん
まぁ、あの子はちっちゃくてカワイイからなぁ。

石田くん
だっ、だよなぁ。

林くん
う、うん、そう思うよォ。

石田くん
実はオレ、・・・・オレ好きなんだよぉ。

場所が入れ替わる。

サト
ねぇ、今こっち見なかった?

エミ
えぇ??イヤだぁ。

サト
見た見た。アイルのこと見てたよ。

エミ
ウソ!ひょっとして、アイルのこと・・・・。

アイル
やめてよぉ。

場所が入れ替わる。

石田くん
見た!今こっち見た!

林くん
いやぁ、残念だけど、たぶん見てたのは、僕だよ。

石田くん
はぁ?

林くん
だからアイルさんは僕を見たんだってば。

石田くん
絶対違うよ。

林くん
はぁ?何なら確かめてみるかい?

石田くん
いいとも。

メガネーズ、振り返る。

女子3名
きゃーきもーい。

メガネーズ、我に返る。

石田くん
今、なんて言った。

林くん
え?石田君に向かってキモイって。

石田くん
おいおい、林君にだろ。

林くん
はぁ?何なら確かめてみるかい?

石田くん
いいとも。

メガネーズ、振り返る。

女子3名
きゃーきもーい。

メガネーズ、我に返る。

石田くん
そっち見てたよね。

林くん
たぶんそっちだよ。

石田くん
うそぉ。

林くん
はぁ?何なら確かめてみるかい?

石田くん
いいとも。

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