No.006
[ Re:make ]


Scene02
[ 6年前(警告)]


サンプル
・・・・無理しなくていいですよ。

亀吉
でも・・・・・おら、確かに、女のカラダの方が落ち着くと思うだ。

サンプル
・・・・そうですか・・・・。

そこへアイルが入ってくる。

アイル
おじさんちょっとコンビニ行って来るね。

亀吉
あ、アイルちゃん・・・・。

サンプル
お邪魔してます。

アイル
あ、どうも。

亀吉
ちょっと、ハナシを聞いてくれるだか?

アイル
え?後でもいい?すぐ帰ってくるから。

亀吉
いや、30分以内で無いと、割引きがきかないから、今スグ聞いて欲しいんだ。

アイル
え?何なの?

亀吉
いやねぇ、アイルちゃんに話すのはもうちょっと後でもいいんじゃないかと思ってたんだけど。今決めると、かなりの金額変わってくるんだよねぇ。

アイル
は?

亀吉
実は・・・・単刀直入に申しまして・・・・おら、女になろうと思うだ。

アイル
へ?

亀吉
簡単にいうと、性転換しようと思うだ。

サンプル
ちなみにこんな感じになります。

アイル
えぇ〜!?

亀吉
やっぱり、おっぱいが小さいかなぁ?

サンプル
は?

亀吉
でも、理想は大きいばっかりじゃ、ダメだと思うんだ。

アイル
ちょ、ちょっと待ってよ。突然何を言い出すかと思えば。どうしちゃったの??

亀吉
いやね、別に突然じゃないんだよ。

アイル
おじさん、お願い、考え直して。

亀吉
・・・・・ちょっくらおら脱糞してくらぁ。

アイル
待って!ハナシそらさないで。

亀吉
よし!まぁ、おらも決心したとこだし、アイルちゃんにも、理解して欲しいだよ。

アイル
う、うん・・・・。

亀吉
おらな、実は、・・・・性同一性障害で悩んでいたんだ・・・・。

アイル
せいどう・・・・・?

亀吉
自分のカラダの性と、脳の性が一致しない、ということなんだそうだ。

アイル
なるほど。でも、・・・おじさん、男らしいというか、かなりの度合いで「おっさんらしい」じゃない。

亀吉
それはな、おらが幼少の頃よりそうするように、心がけてきたからだ。

アイル
そうなの?

亀吉
おらはな、見た目もカラダも男なんだけど、脳みそが「女」なんだ。

アイル
・・・・・。

亀吉
アイルちゃん、考えてみてくれよ、脳みそだけが、生まれつき「女」なんだ。

アイル
生まれつき?

亀吉
おら、真剣なんだ。ずっと、小さな頃から悩んできてて・・・・。ずっと、ずっと、誰にも言えずに・・・・・。アイルちゃん。あなたも大きくなって、もうそろそろ、おら自分自身を自由にしてあげてもいいと思うだよ。

アイル
おじさん・・・・。

亀吉
わかってる!アイルちゃんにも迷惑かかるのわかってる!唯一の叔父がいい年して、 突然性転換したら、学校でどんな顔したらいいやら、近所でどんなあいそ振りまいたらよいのやら、毎日どんなパンツはいたらよいのやらわからないのは十分わかってる!本当にゴメン。・・・・・ゴメンなさい。もう、おじさん、耐えられないんだ。こんな人生。

アイル
-------。

亀吉
わかってくれるかい?

アイル
-------。

亀吉
許してくれるかい?おらが、女になることを。

アイル
・・・・・・うん。

みんな止まる。

アイル残し、そそくさとその場を去っていく。

死にガニSが現れる。


死にガニS
こらこら・・・・。

アイル
え?

死にガニS
また認めちゃってさぁ・・・。

アイル
あ、やっちゃったぁ・・・・。

死にガニS
なんなんだよまったくぅ。

アイル
思わず・・・。

死にガニS
何で認めちゃうの?ほんと、何しにきたんだよ。

アイル
なんだか・・・・真剣なおじさん見てたら、おじさんの生き方、とか、考えちゃって・・・・。こういういきさつがあったって言うの、私、忘れてて・・・・。っていうか、あなた顔変わってない?

死にガニS
え?いやぁ、死にガニには顔はあってないようなもんなんだよ。きにすんなや。

アイル
そうなんだ・・・・。

死にガニS
さ、もういいかい?

アイル
あのさ、もう少し自分自身のことを掘り下げたいんだけど。

死にガニS
は?まだあるのぉ?

アイル
うん。お願い!

死にガニS
はいはい。

BGM。

記憶をさかのぼっていく。


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※無断転載、無断複写を固く禁じます。上演許可申請の際はお問い合せよりメールを下さい。

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