No.005
[ c・lover ]


Scene11
[ Party ]


はなを連れていく、ユースケ。

西川
どうしたんだろ。

ちか
何か深刻そうだね。

西川
何かあったかな。

ちか
海外出張とか!

西川
え?そういう仕事なの?

ちか
あ、モデル事務所の社長とか言ってた。

西川
社長!?若いのに・・・・。

ちか
ねぇ、お兄ちゃんとは大違い。

西川
悪かったねぇ。

ちか
まぁまぁ、人には適材適所ってものがあるんだから。お兄ちゃんは、カウンセラーがにあってるよ。

西川
そう?それほめてるんだよね。

ちか
うんうん。

同時に、はなとユースケの会話。

はな
どうしたの?仕事は?

ユースケ
それが、大変なことになって。

はな
大変なコト?

ユースケ
今日は、ボクの事務所をかけてのプロジェクト会議を提携企業と行うはずだったんだ。今回のプロジェクトは、企業のタイアップによりその経費の70%を出資してもらい、事務所は30%を負担する約束で、全国区1億円規模のプロジェクトだったんだ。

はな
そんな大きなプロジェクトだったの?

ユースケ
あぁ。でも、それが、提携会社がプロジェクト進行中に急遽撤退を表明して、プロジェクト自体が暗礁に乗り上げてしまったんだ。

はな
え?

ユースケ
しかも、もうプロジェクトは進行してしまっているんだ・・・・。

はな
どういうこと?

ユースケ
ウチの事務所は、イベントを行えないまま、1億の負債だけを抱えてしまった。

はな
えぇ!?

ユースケ
はなさん、ゴメン。ボク、もう、お婿にいけない・・・・。

はな
・・・・それはいいけど、ユースケはどうなるの?

ユースケ
ボクは、もうダメだよ。ダディに援助を頼むしかない。

はな
援助?

ユースケ
結局そうするしかないんだ。債務の保証人は全てダディなんだし。でもその代わりに、ボクの自由は全てを奪われてしまう。ダディは落伍者に対して厳しいんだ。ボクを駒として一生使おうとするよ。もう、はなさんには、逢えなくなる。ボクは全ての自由を奪われるんだ!

はな
ユースケ・・・・。

ユースケ
はなさん、ありがとう。自分にとって最高の時期に、あなたは最高の笑顔をくれたよ。本当に、ボクはあなたのコトが好きだった。ボクは一生あなたのことを忘れない。あなたには、これから、幸せになって欲しい。今まで、不幸なコトが続いたかもしれない。でも、これからも、頑張って。今まで、短かったけど、本当にありがとう。

はな
ユースケ、・・・・本当にもうダメなの?

ユースケ
もう、ボクは既にダディの監視下にあるんだ。外には車が待ってる。もう行くよ。

はな
・・・・・。

ユースケ
はなさんらしくないよ。わらっていてよ。

はな
ムリよ、そんなの。

ユースケ
・・・・・あなたは素敵なレィディーだ。これだけは忘れないで。それじゃ!西川兄妹にもよろしく!

その場を後にするユースケ。

テーブルに戻るはな


ちか
あれ?ユースケさん行っちゃうの?

はな
うん。

西川
え?オーダーどうするよ。4人分頼んじゃったよ。

はな
ゴメンね。私も帰る。

西川
え!?

ちか
ユースケさんに何かあったの?

はな
さすがちかちゃん、するどいわね・・・・。

西川
え?はなちゃんちょっと待ってよ。

はな
ゴメン!西川くん、ちかちゃん。また今度埋め合わせするね!

出ていくはな。

沈黙する二人。


西川
やばい、あの山盛りの料理、ウチのテーブルだよ。

ちか
ねぇ、お兄ちゃんどうするの?

西川
どうするって言ったって、あんな山盛りの料理・・・・山盛?

と、山盛が現れる。

山盛
やぁ、ぼうや、ぐーぜんね!

西川
山盛先生!あ、あれ、食べられます?

山盛
え?あんなのペロッとイケルわよ!

西川
良かった!

-------暗転。

山盛
ねぇ、トコロでコチラはどなた?

西川
妹です。

ちか
はじめまして。

山盛
良かった!

Scene12へ


※無断転載、無断複写を固く禁じます。上演許可申請の際はお問い合せよりメールを下さい。

上へ戻る
目次へ戻る
台本一覧へ戻る
TOPへ戻る

fuzzy m. Arts