No.005
[ c・lover ]


Scene02
[ 待合室 ]






【 6months later(6ヶ月後)】





病院のロビー。

オカマ3兄弟の三男(マコト)がイスに座り、泣きそうになっている。

----と、そこへマコトのケータイに着信音。


マコト
もしもし、オサム兄ちゃん?何でまだ来ないの?・・・え?迷った?何で?場所わかんないの?・・・・殿山医院だよ。ちがうちがう、どの山?じゃなくて、殿山。「殿山久也」の「殿山」。ほら、女子高生のコスプレしてるヘンなコンビニあったでしょ。あれのお向かいさんだよ。オサム兄ちゃん、早く来てよ。ボク寂しいよ。・・・・うん、・・・・うん、・・・・うんうん。わかった早く来てね。

マコトが話している間にはなが現れ、恐る恐る横に座る。

はな
・・・・お兄ちゃん、来ないの?

マコト
うん、でももうすぐ来るって。

はな
そう、良かったわね。

マコト
まー君ずっと待ってるの。もう15分も待ってるんだよ。

はな
そう、偉いね、いくつ?

マコト
12才。小6。

はな
そ、そうなんだ。大きいわね。

マコト
あ、気にしてるのに。

はな
え?

マコト
気にしてるのに・・・・。(泣きそう)ボク、大きいの気にしてるのに・・・。カワイイ服とかいっぱい着たいのに、似合わないって言われるの。お洋服屋さんで、そんなデカイのありませんって言われるの。まー君、カワイクなりたいのにぃ・・・・。

はな
あ、ご、ゴメンね。そんな意味じゃないんだ。まー君?だっけ?

マコト
うん、マコトはまー君って言うの。

はな
十分、か、カワイイと思うよ。だって、ほら、あれよ。私、出版社で働いてるんだけど、雑誌の表紙飾ってるモデルさんっていうのは、みんな背が高いしさ、スラッとして、カッコイイし、カワイイと思うよ。

マコト
え?まー君、モデルさんみたい?表紙飾っちゃう?

はな
う、うんうん。そうかもそうかも。

マコト
ホント?ホント?えへえへ、えへへ。(ウォーキング&ポージングして見せる)

はな
も、もういいもういい、十分カワイイから。

マコト
もういいの?まだまだやるよ☆表紙飾らせてよぉ。

はな
う、うん、・・・・トコロでキミさ、・・・・どう考えても男の子だよね。

マコト
うん、そだよ。

はな
男の子でも、カワイクなりたいんだ。

マコト
うん、オサム兄ちゃんみたいに、素敵なオカマになりたいの。

はな
素敵な・・・オカマ・・・・?

そこへ、オカマ3兄弟の長男・オサム登場。

オサム
マイゴのマイゴのオサムちゃん〜♪私はマイゴのオカマなの〜・・・。あぁ、私死ぬのね、このまま遭難して、死んじゃうのね。えぇ、そうなんです、あぁ、寒い。・・・(泣)あら、まー君・・・・

マコト
オサム兄ちゃん、遅いよぉ。

オサム
(涙をぬぐい)ゴメンね、お兄ちゃん、迷子だったの。コレお詫びよ。

と、ポケットからラムネ(薬)を出す。

マコト
わぁい、ラムネ☆・・・だよね?おねぇちゃん、ラムネもらったよぉ。

はな
え、あら、良かったねぇ。

オサム
あれ来る途中に知らないバァさんがくれたんですよぉ、おほほほほ。

はな
それって何かの薬じゃぁ・・・?

オサム
この子ちゃんとおとなしくしてましたぁ?

はな
え、えぇ。

オサム
そうですかぁ。まー君、まー君、偉いわねぇ。

マコト
えへ、えへへへ。えへ、えへへへ。えへ、えへへへ。(調子に乗る)

オサム
(一喝)じゃあ、この辺で。まー君、さ、チィ兄ちゃん待ってるからね。

マコト
うん、お姉ちゃんバイバイ。

はな
ばいばい・・・・。

兄弟、その場を去る。

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