No.004
[e☆f]


Scene13

ズット、アナタヲ サガシテイタノ


舞台上、ふわりとイヴ。

イヴ
・・・・・・ちょっとまって!

振り向くフリスク。

フリスク
何だよ。何かよう?

エイト
イヴ、もういいよ。かえって。

フリスク
何だお前の知り合いか?ドコでこんなねぇちゃんみつけた?

イヴ
私、エイトくんの担任です。

エイト
え?

フリスク
ガッコの先生?

イヴ
そうよ。

フリスク
あのな、こいつはエイトじゃねぇよ、エイジだよ。人違いじゃねぇの?

イヴ
エイジ?あ、あぁ、本当の名前ね。

フリスク
本当も何も、エイジなの。あいつはエイジ。

イヴ
え?

エイト
もういいよ。

イヴ
エイトくんどう言うこと?

エイト
いいだろ、どうだって。

イヴ
なんでどうでもいいのよ!私、あなたのことを---

フリスク
何だよ、ガッコのセンセだかなんだかしんないけど、本人がいいって言ってんだから、ほっとけよ。

イヴ
あなた今までドコにいたのよ。

フリスク
え?仕事帰りにコンビニよってただけじゃねぇか。

イヴ
エイトくんがずっと連絡とれないって。

フリスク
え?今何時?

エイト
12時ぐらい。

フリスク
は?オレ今まで何やってたんだ?

イヴ
知らないわよ。何にも連絡ないから、エイトくんと2人してずっと探してたんだから。

フリスク
--------。(訳がわからない)

そこへふわりが現れる。

ふわり
フリスク!

フリスク
!?

ふわり
ねぇ、私のこと、わからないの?

フリスク
なんだよ、お前。

ふわりを追ってくる福沢。

福沢
ふわり、もうやめろって!

ふわり
ふくちゃん・・・。

福沢
ん?

ふわり
ごめんね!(福沢を殴り飛ばす)

ふわり、フリスクの手を引き、連れ去る。

エイト
兄ちゃん!(追おうとする)

福沢
ふわり!

イヴ
待って!(エイトの手を引く)

エイト
離せよ!

イヴ
話してよ。どういう事?説明しなさいよ!

エイト
何だっていいだろ。

福沢
なんなのアイツ。何でふわりをさらうんだよ。

エイト
しらねぇよ。

福沢
畜生!(立ち去る)

続いてエイトも追おうとする。が、またもイヴに止められる。

エイト
だから離せって!

イヴ
だから話しなさいって言ってるでしょ!

エイト
何が?

イヴ
あなたは、エイトじゃないの?

エイト
エイトは兄ちゃん。このあたりの万引きしきってんのは兄ちゃんだよ。

イヴ
あなたは、・・・・・何で万引きしたの?利用されてるの?

エイト
自分でやってんだよ。

イヴ
何で?

エイト
生活のためだよ。

イヴ
お兄さん、普通に働いてるじゃない。

エイト
父ちゃんが借金作って死んだんだよ。

イヴ
でも、万引きなんかで返せると思ってるの?

エイト
仕方ないだろ。オレ働けないんだから。

イヴ
もうやめなさい。

エイト
イヴには関係ないだろ。

イヴ
関係なくない!

エイト
何でだよ!

イヴ
あなたは、私の生徒だもの。なにものにも代え難い、大切な生徒なの。

エイト
ホントに先生なのかよ。

イヴ
そうよ。

エイト
自分も万引きしてたくせに偉そうに言うなよ。教師失格だろ。

イヴ
そんなこと、どうだっていいでしょ。

エイト
良くないだろ、人のこと言えないじゃん。

イヴ
いいの!

エイト
はぁ?

イヴ
ねぇ、もうやめて。それからちゃんと学校に来て。

エイト
結局、自分の都合だろ。

イヴ
あなたに話したい事がいっぱいあるの。あなたに教えたい事がいっぱいあるの。あなたに話してほしい事がいっぱいあるの。あなたの事が大切なの。

エイト
何で?

イヴ
私は、あなたの先生なの。あなたは、私の、大切な生徒なの。

エイト
・・・・。

イヴ
私、ずっと、あなたのことを、探していたの。あなたに会えて、ホントに良かった。

エイト
・・・・・・・・・オレ、ずっと・・・・・・・。

イヴ
いいのよ、いいの、私が、何とかしてあげる。

エイトを抱きしめるイヴ。

------溶暗。

舞台上にふわりとフリスク


ふわり
ねぇ、私の事、忘れちゃったの?

フリスク
忘れるも何も、お前誰だよ。

ふわり
何で?

フリスク
あのなぁ、突然現れて変なこと言われても困るんだけど。

ふわり
何で・・・何で、忘れちゃうの?

フリスク
何だこいつ・・・。(立ち去ろうとする)

ふわり
待ってよ!

フリスク
何だよ。

ふわり
覚えてない?コンビニで居合わせて。

フリスク
コンビニ?

ふわり
私が元カレに言い寄られてるトコ助けてくれたの。

フリスク
元カレ?

ふわり
そう。それで、そのときに店員に殴られて、あなたの記憶がなくなったの。

フリスク
あ、殴られた気がする。・・・・でも、オレお前の事しらねぇよ。

ふわり
忘れちゃったんだ・・・・・。

フリスク
・・・・オレ、どうなってたんだ?

ふわり
記憶がなくなってたの。

フリスク
・・・・・だから、時間が飛んでんのか?そりゃ迷惑かけたな。んじゃ。

ふわり
待ってよ。

フリスク
何だよ。

ふわり
ねぇ、やっぱり、私の事、覚えてないの?

フリスク
しらねぇって。

ふわり
------ねぇ、あなたは、どうして、私の前に現れたの?

フリスク
どうしてって?偶然だろ。たまたま、あのコンビニに居合わせただけなんだから。

ふわり
偶然、たまたま、居合わせただけ。・・・・・それって運命?

フリスク
何でそうなるんだよ!

ふわり
だって、そんなの、フツウじゃありえないじゃない。

フリスク
ありえなくない。

ふわり
ありえないもん。

フリスク
もん、とか言われても。大体さ、オレはもう------

ふわり
言わないで。わかってるから。

フリスク
わかってるなら、もういいだろ。

ふわり
ごめんなさい。

フリスク
・・・・・。

ふわり
------- 。

フリスク
あのさ、黙られるとすごく困るんだけど。

ふわり
ゴメンナサイ。

フリスク
謝られると、もっと困るんだけど。

ふわり
・・・・・私ね、あなたみたいな人、ずっと探してた。私、本当に短い時間だったけど、楽しかった。

フリスク
だからよ、オレはお前が知ってるような「フリスク」なんてヤツじゃねぇの。

ふわり
・・・・私、ずっとあなたをさがしてたきがする。あなたに会えてホントに良かった。

フリスク
-------。

立ち去るフリスク。
ふわり、座り込む。


ふわり
フリスク・・・・・。

そこへ、福沢が現れる。

福沢
ふわり・・・・。

ふわり
ふくちゃん・・・・ごめんね、私ね、今はね、

福沢
いいよ。元はと言えばオレが悪いんだ。でもよ、オレは誰がなんと言おうとふわりが好きなんだ。

ふわり
・・・・・私は、誰がなんと言おうと、フリスクが好き。

福沢
だったら、それでいいじゃねぇか。想っちまうものは仕方がない。

ふわり
うん。

福沢、ふわりを抱きしめる。

福沢
なぁ、せつねぇな。

ふわり
うん・・・・・。

------溶暗。





【 ズット、アナタヲ サガシテイタノ 】




【 アナタニアエテ 】




【 ホントニヨカッタ 】





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