No.001
[ m.]


Episode03

memory(シンとサヤカ)


舞台上にイスが2つ。

一つにマチコがカバンを持って座っている。
シンが入ってくる。


シン
あの、長谷川さんですね。私、小見田です。

マチコ
あ、こんばんわ。コレ。

シン
ありがとうございます。わざわざすいません。

マチコ
中、一応確かめてください。

シン
え?あ、はい。・・・・・・・大丈夫みたいです。

マチコ
これ、盗まれたんですよね。

シン
そうなんですよ。ボーっとしてたら、持ってかれちゃって。参りましたよ。

マチコ
盗んだの、妹なんです。

シン
え?

マチコ
それ、盗んだの妹なんですよ。でも、中のモノ何にも盗ってないし、開けてもいないんで、警察には言わないでください。妹も悪気はなかったんで。

シン
・・・・はぁ、わかりました。まぁ、戻ってこれば、私はそれでいいので。

マチコ
もうさせないんで。

シン
はい。お願いします。

マチコ
お詫びに、占いしましょうか?

シン
占い?手相とかタロットとかですか?

マチコ
いや、コレです。

シン
・・・何が占えるんですか。

マチコ
何でも出来ますよ。

シン
・・・・じゃあ、私の未来を。

マチコ
いいですよ。一枚、取ってください。

シン
それでわかるんですか?

マチコ
えぇ。もちろん。

シン
じゃあ、コレ。

マチコ
--------苦しんでますね、今。

シン
え?

マチコ
深い後悔をしている。罪の意識を持っている。過去の過ちに取り憑かれている。でしょ。

シン
え?・・・近いモノはありますね。

マチコ
心配事は解決します。良くも悪くも小見田さんは解放されますよ。

シン
本当ですか?

マチコ
えぇ。良くも悪くも。

シン
良くも悪くもって、どういうイミですか?

マチコ
そのままですよ。

シン
そうですか。スゴイですね。トランプでソコまでわかるなんて。お店出せますよ。

マチコ
え?そうかな。

シン
えぇ。じゃ、これありがとうございました。(と言って立ち去る)

マチコ
そっか、これで商売か。それもいいかなぁ。占ってみよっと。

--------暗転。

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