No.001
[ m.]


Episode01

metamorphosis(吉良ミツオと土星人たち)


突然現れるトサカ紳士。

トサカ紳士
いいわけなーいじゃーん。

ミツオ
は?

トサカ紳士
あなたを変えて見せます!宇宙から参りました。ちょーカリスマスタイリスター。トサカ紳士でぇす。

ミツオ
え?すたいりすたー?

トサカ紳士
えぇ。スタイリスト+スターでスタイリスターでござります。で、どうなりたい?

ミツオ
どうっていうか。誰?

トサカ紳士
だからトサカ紳士でぇす。あなたを変えるためにわざわざへーこらやって参りました。

ミツオ
またへーこらって。

トサカ紳士
大体なに?そのセンスのない格好は?え?

ミツオ
え?って言われても、これ、仕事着だから。

トサカ紳士
だからぁ、そういうのって関係ないの。仕事だから、プライベートだから、なんて言ってる人は使い分けてるようでもぜーんぶダサメビッチなの。

ミツオ
なんだそれ。

トサカ紳士
んー、まぁ宇宙語なんだけどね。カッコワルイってコトね。

ミツオ
何がだよ。

トサカ紳士
ほら、その格好。あぁん、もう!なーんてダサメムーチョ!

ミツオ
何!それ!!

トサカ紳士
あ、コレも宇宙語なんだけどね。ちょっと土星の方言はいってんだよね、私。あ、いけないそんなこと言っちゃいけないの!とにかく、今のあなたって最悪よ。では、はい。コレを召し上がって。

トランクから服を出す。

ミツオ
それ?着るの?

トサカ紳士
えぇ、これ、コス・スプレってちょー有名な給食のおばちゃんがデザインしたモノよ。

ミツオ
おばちゃんかい!

トサカ紳士
文句あるの!おばちゃんの肉じゃがは最高なのよ!早く着なさい!いいから!

ミツオ
でもこれ、ちょっときつい気がするんだけど。

トサカ紳士
そおねぇ、ちょっと大きすぎるわね。

ミツオ
イヤちいちゃいって。

トサカ紳士
あなたが大きすぎるのよ!仕方がないわ。あなたを少し詰めましょう。

と、刃物を取り出し迫る。

ミツオ
ちょっと、なにすんの!やめてよ痛いのは!

トサカ紳士
ちょっとぐらい我慢しなさいよ。

ミツオ
生えてこないよ、おれは!

トサカ紳士
え?そうなの?あっぶなーい、それ早くイイなさいよ。

ミツオ
いい加減にしろよ!(脱ぎ捨てて)何なんだよ一体。突然入ってきて、なにすんだよ!

トサカ紳士
まったく逆ギレしやがって、ちゃんちゃらおかしいぜ。こうなったらな、お前の使命を思い出させてやる!(通信を始める)ピピーピピーピピー。こちらトサカっち。ミツオ殿が言うことを聞きません。至急応援を!

ミツオ
おい、何やってんだよ。

トサカ紳士
まぁ。そうあせるな。

ミツオ
・・・・・もしもし、警察ですか?家に不審者が一人。

トサカ紳士
妨害電波マン!

ミツオ
あ!

トサカ紳士
妨害電波体操第1はじめ!ピッピッピー!ピッ!おわり!

ミツオ
はや!もう終わり?

トサカ紳士
あ、やっぱりちゃんと覚えたい?

ミツオ
いや、いーよ。

トサカ紳士
何で?全部やったら地球のケータイ全部不能にできちゃうのに。

ミツオ
こわっ。

トサカ紳士
ねー、電波なんて弱っちいものなのよ。これからは糸電話の時代よね。

ミツオ
は?

トサカ紳士
私は断然ドコ網(もう)。網(もう)ってアミよ。みてコレ。見えない糸で友達みんなにつながってんの。網の目のようにばぁっと宇宙に張りめぐらされてるの。コレこそホントのネットね。

ミツオ
ウソ・・・。

トサカ紳士
ホントだと思ってんの?私バカにしてんのよ、あなたのこと。はいコレあげる。子どものオモチャだけど。

ミツオ
・・・・・・。

トサカ紳士
なぁに?子どものじゃ不満?あ、大人のオモチャが欲しいんでしょ。

ミツオ
いらないよ。

トサカ紳士
いいのいいの、男の子なんだから。欲求てのは誰だってあるモノなんだから。でもさぁ、あなたホストなんでしょー。何でそんなにイマイチなのよ。

ミツオ
え、いや、別に自分ではそう思わないんだけど。

トサカ紳士
うそ、それでイイと思ってんの。

ミツオ
そういわれても、どうすればいいか。

トサカ紳士
まかせなさいませって。今日はね、あなたに生まれ変わって貰って、じゃんじゃん、種付けして貰おうって思ってるから。

ミツオ
種付け?

トサカ紳士
あ、いいの、子どもはそんな言葉知らなくて!

ミツオ
いや、知らなくはないけど。

トサカ紳士
はぁ?じゃあ、説明してみなさいよ。

ミツオ
え?

トサカ紳士
だから、「種付け」の意味をリアリティのある言葉を最低3つは使ってささやくように説明してみなさいよ。

ミツオ
いやぁ、それはちょっと。

トサカ紳士
ほ〜ら見なさい、いわんこっちゃない。ワインこっちゃいない。ちーん。ぐいっ。あぁーん、もう私酔っぱらっちゃたわぁ。帰って寝よ。じゃあねぇー。

といって突然去るトサカ紳士。呆然とするミツオ。

ミツオ
あ・・・・・何なんだ、あいつ。

ふと、足下にある自分からの手紙を手に取る。
ピンポーン。チャイムの音。


ミツオ
ま、また来た。

と、今度は別の男(ワイルドP)があらわれる。

ワイルドP
遅くなったなぁ。(シブく)

ミツオ
だれ?

ワイルドP
あれ?トサカは?

ミツオ
帰ったけど。

ワイルドP
あ、オレ、こういうモノ。(と、名刺)

ミツオ
宇宙刑事ワイルドP?(捨てる)

ワイルドP
ちょっとー!何するんだよぉ!!

ミツオ
帰れよ。さっきのトサカでもう疲れてんだから。

ワイルドP
そんな邪険に扱うなよぉ。オレはお前のために来たんだよ。使命を忘れてのんきに地球人やってさ。逮捕するよ。全くさぁ。

ミツオ
また宇宙人?

ワイルドP
あれ?トサカのヤツ、しゃべっちゃったの?

ミツオ
宇宙刑事は地球にいないの。

ワイルドP
あ、しまったぁ。これかぁ。んじゃトサカ呼ぶわ。とぅるるるる・・・・とぅるるるる・・・・・もしもーし!

ミツオ
おい、ちょっと、お前何やってんだよ。 ・・・・妨害電波マン!

ワイルドP
何しやがる!

ミツオ
きいた?

ワイルドP
ったりめえだろ。ジャマすんな!おい、ヘンなこと教えてんじゃねぇ。早くこいって!

ミツオ
・・・・。

ワイルドP
ちょっと座れ。なぁ、ココ禁ベン?

ミツオ
はぁ?ベン?

ワイルドP
あぁ、禁ベンかって聞いてんの。

ミツオ
タバコじゃなくて?

ワイルドP
バカかお前は。オレ、地球人じゃねぇの。あんな体に悪いもん吸引して何がいいってんの?オレは、ベンしていいかって聞いてんの。

ミツオ
だからベンって何??

ワイルドP
まんまだよ。ウンコ!ココでしてイイかって

ミツオ
イイ訳ないだろ!

ワイルドP
ケチだな。ベン所でベンはしろってか?いちいちいくの面倒だろーが。

ミツオ
行くのがフツウだろ!

ワイルドP
だから許可取ってんの!

ミツオ
許可しないの!

ワイルドP
あぁ、もう出そう。体に気持ちよく出してーなぁ。

ミツオ
やめろよ。そういう言い方。

ユナ(声)
「ただいまぁ」

ユナ、入ってくる。

ユナ
・・・・だれ?

ミツオ
知らない。

ワイルドP
こういうモノです。

ユナ
宇宙刑事、ワイルドP?

ワイルドP
おうよ。またの名をビッグP。

ミツオ
Pってまさか。

ワイルドP
言わせるなよ。

ユナ
この人何?

ミツオ
知らない。

ワイルドP
悪いねお嬢さん。ちょっとコノろくでなしとお話があるから。

ミツオ
は?

ユナ
この人借金取り?

ミツオ
借金何かしてねぇよ。

ユナ
じゃ、この人何よ。

ワイルドP
イイからちょっと。外してくれる。このろくでなしをろくでありに変えてあげるから。

ユナ
ホントに?

ミツオ
相手にすんなよ。なぁ、警察呼んできてくんないか。さっきから変なヤツが何人も来るんだよ。

ユナ
わかった。お金がいるのね。

ミツオ
おいっ、違うって!

出ていくユナ。

ミツオ
変なヤツってあんたのコトだよ。

ワイルドP
え?トサカのコトじゃねぇの?

ミツオ
二人とも!

と、トサカ紳士登場。

トサカ紳士
あっ、ワイルドさん来てたの?

ワイルドP
お前ドコにいたんだよ。

トサカ紳士
なんでかわかんないけど、眠たくって寝ちゃってた。

ワイルドP
だから、夜更かしすんなって言ったんだよ、昨日。

トサカ紳士
ごめんなちゃい。

ミツオ
何しに来たの。あんた達。

トサカ紳士
なによ!その言い方!!あなたがフヌケだからわざわざ出向いてんのに。

ワイルドP
まぁまぁ、押さえなって。とりあえず逮捕だな。この男。

トサカ紳士
あ、待ってよ。まだ私の役目終えてないし。

ミツオ
何しに来たの?

トサカ紳士
変えに来たんだよ。おまいさんをさ。

ワイルドP
捕まえに来たんだよ。お前をさ。

ミツオ
どうして?

2人
本当のお前は今のお前じゃないからさ!!

-------暗転。

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